院内コンサル“だけ”では不十分? 医師の9割が『Eコンサルも併用したい』理由とは
Eコンサル利用実態調査から見えた臨床現場のリアル

診療の現場で医師が抱える臨床上の疑問は、診断精度の向上や適切な治療選択に直結する重要なテーマです。特に専門医へのコンサルテーションは、その質を左右する重要なプロセスです。
では、院内に各領域の専門医が在籍し、いつでも相談できる環境(院内コンサル)が整っている大学病院や基幹病院の医師であれば、外部の相談サービスは不要なのでしょうか?
Mediiが提供する医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」(以下、Eコンサル)の利用実態に関する最新調査では、9割もの医師が「院内コンサルとEコンサルを併用したい」と回答しました。本記事ではこの9割という数字の背景にある理由を深掘りします。
※ Medii Eコンサル 会員医師向け利用実態調査 2025年1月27日~2月2日実施、有効回答数350名
9割の医師がEコンサルと院内コンサルを併用したいと回答
🔽 院内コンサルと併用してEコンサルでも相談したいか

今回の調査では、実に90%の医師が「院内コンサルと併用してEコンサルでも相談したい」と回答しました。これは、たとえ院内に相談できる専門医がいたとしても、多くの医師がそれだけでは満たされないニーズを抱えていることを表しています。
なぜ、Eコンサルを併用するのか?医師の本音
🔽 院内コンサルとEコンサルを併用したい理由(複数選択)

◾️理由1:「匿名で気軽に相談できるから」(58%)
院内での立場や関係性を気にせず、率直に疑問をぶつけられる「匿名性」は、Eコンサルが選ばれる大きな理由です。院内では聞きづらいと感じるテーマや、確信を持ちきれない診断・治療方針について意見を求める際に、相談への心理的ハードルを大きく下げ、安心感をもたらしていると考えられます。
◾️理由2:「院内コンサルでは解決しない疑問があるから」(53%)
専門医が多数在籍する専門性の高い病院であっても、全ての専門領域、特に希少疾患や特殊な症例、急速に進歩する分野の知見を網羅することは困難です。院内で解決しない課題に直面した医師が、全国規模のエキスパート専門医ネットワークを持つEコンサルに解決策を求めている実態があります。
医師の“答え合わせ”ニーズが示すEコンサルの価値
🔽 Eコンサルで相談したきっかけ・理由(複数選択)

実際にEコンサルを利用した医師の動機を見ると、「周囲に相談できる医師がいなかった(41%)」という回答が最も多く、相談環境が限られている場合の重要な選択肢となっていることは確かです。一方で注目すべきは、「主治医として治療方針を立てた上で、専門医の意見を聞いてみたかった(40%)」という回答が僅差で続いている点です。すでに一定の診療判断を行ったうえで、さらなる確信や別の視点を求めるニーズがあることを示しており、Eコンサルが専門医同士の知見共有にも活用されていることがわかります。
医師がEコンサルを、単に知見がない時の「最後の砦」としてだけでなく、自身の判断の妥当性を確認し、より最適な治療選択を行うための「答え合わせ」や「第三者意見の聴取」として積極的に活用していることを示しています。医師が自信を持って診断を下し、あらゆる選択肢の中から患者にとって最適な治療方針を決定できるよう、信頼性の高い情報や専門医の視点を得たいという、ニーズに応える場としてEコンサルを活用いただいています。
Medii Eコンサルを活用した製薬マーケティングの可能性
今回の調査では、院内に相談できる専門医がいる医師の9割が「Eコンサルも併用したい」と回答し、すでに一定の治療方針を立てた上で、さらなる確信を得るために活用するケースも多く見られました。大学病院や大病院の医師においてもEコンサルのニーズがあることが示唆されました。
このように、Eコンサルは医師の思考や判断のプロセスに沿った“知見の補完”の場として位置づけられており、現場で実際に生じている疑問や葛藤を可視化する貴重なチャネルです。製薬企業にとっては、こうしたリアルな診療行動に即した情報提供や戦略設計のヒントを得るうえで、非常に有用な手段となります。
私たちは、医師のニーズに寄り添いながら、製薬企業の皆さまとともに、より質の高い医療の実現に貢献していきたいと考えています。
